
記事掲載日:2026/1/19
2026年に開学100周年を迎える名城大学。中部地区最大規模の総合大学として、カーボンニュートラルの実現に向け、さまざまな取り組みを行っています。
その一環として、2022年には東海三県の教育機関で初となる「カーボン・オフセット都市ガス」を導入。CO2排出量削減において、着実な成果を上げています。
今回は、同大学の「カーボンニュートラル推進プロジェクト」発足の経緯や具体的な導入効果、さらには省エネ意識の啓発を含む今後の展望について、施設部 事務部長の皆見司朗さんにお話を伺いました。
(インタビューライター 生木卓)
※カーボン・オフセット都市ガスとは、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生するCO2をCO2クレジットにより相殺した、カーボン・オフセットLNGを活用した都市ガスです。

名城大学 施設部 事務部長の皆見司朗さま
皆見部長:名城大学は、10学部25学科1万5210名が在籍(2025年5月1日現在)する、中部地区最大規模の文理融合型総合大学です。 1926年に開設され、2026年には開学100周年の節目を迎えます。
現在、本部のある天白キャンパスでは、記念事業の一環として「開学100周年記念アリーナ(ライオンズアリーナ)」の建設を行っており、2026年春に竣工です。 記念アリーナでは、入学式や卒業式などの式典での利用はもちろん、体育の授業やクラブ・サークル活動で使用するほか、災害時には地域の防災拠点としての役割も担う計画です。


開学100周年記念アリーナ(ライオンズアリーナ)は2026年春に竣工予定
皆見部長:地域を代表する教育機関の使命として、以前よりさまざまな形で環境問題への取り組みを行ってきました。 そんな中、2021年に政府が、2030年度の温室効果ガス排出量についての明確な目標(2013年度比で46%削減)を掲げたことを受け、本学でも2022年に「カーボンニュートラル推進プロジェクト」を発足。 「教育(主に学生向け)」、「研究(主に教員向け)」、「経営・環境(主に管理部門向け)」の各部会からなる推進体制を整備し、それぞれが行う取り組みや成果について、定期的に報告会を行い、Web上でも公開しています。 カーボンニュートラルを推進することは地域や社会への新たな貢献の形であり、大学が持つ研究力や人的資源を活用することで、世の中の課題解決にも大きく寄与できると考えています。
皆見部長:本学が掲げる「2030年度の温室効果ガス排出量を、2013年度比で30%削減する」ことを目指すにあたり、良いと考えたからです。 また本学が導入を始めた2022年4月の時点では、東海三県の教育機関でカーボン・オフセット都市ガスを導入しているところがなく、初めての試みであるという点についても大変名誉なことだと感じました。

皆見部長:毎年、「カーボンニュートラル推進プロジェクト」の会議において、CO2排出量を報告していますが、 CO2排出量が着実に減少しており、学内でも高く評価されています。具体的には、2025年の報告時点で2013年度比「約28%」の削減を達成しました。 カーボン・オフセット都市ガスの導入前の取り組みでは、微々たる減少だったため、導入の意義は大変大きかったと実感しています。
皆見部長:経営・環境部会の視点からカーボンニュートラルを考えると、やはり省エネが大きなウエイトを占めます。 そのため、空調の効率的な利用や照明のLED化、エネルギー効率の向上などは、今後も積極的に取り組んでいきます。 また、学生も含めた多くの人に省エネの意識を高めるための啓蒙活動も、私たちの役目だと考えています。 加えて、本学の場合は、古いもので築50年以上になる建物もあるため、古い建物のリノベーションや建て替えも省エネにつながります。 これについては、5年10年といった長期計画に基づき、順次進めていく計画です。
皆見部長:カーボンニュートラルは次世代のための大切な課題であり、その実現には一人ひとりの意識と行動が求められます。 これからも、名城大学は教育機関としての社会的責任を果たしながら、未来に向けて持続可能な取り組みを進めてまいります。ともに力を合わせて、明るい未来を作り上げていきましょう!

