【事例紹介】株式会社meitoさまの「蒸気ボイラ更新」と「エネルギーの見える化」への取り組みについて|TOHOBIZNEX

【事例紹介】株式会社meitoさま 「蒸気ボイラ更新」と「エネルギーの見える化」で拓く未来

「蒸気ボイラ更新」と「エネルギーの見える化」で拓く未来
(株式会社meitoさま)

記事掲載日:2025/11/27

2025年に創業80周年を迎えた株式会社meito(本社:愛知県名古屋市西区)。チョコレートやアイスクリーム、粉末飲料といった食品メーカーとしての有名な同社ですが、 医薬品や化粧品などで幅広く使われている化成品の原料メーカーでもあります。これら化成品事業の中心となっているのが、清須市と東京都八王子市にある研究所と工場。 今回は2027年の新棟竣工を控え、蒸気ボイラの更新とエネルギーの見える化に取り組む枇杷島工場の、村瀬工場長、坂本課長、中井課長にお話を伺いしました。(インタビューライター 生木卓)

株式会社meito

左から株式会社meito 枇杷島工場 村瀬工場長 坂本課長 中井課長

Q.meitoの化成品事業について教えてください。

村瀬工場長:もともとmeitoは、家庭薬の製造メーカーとして創業した会社です。 その後、チョコレートやキャンディなどの菓子製造を始めたことで会社が大きく成長をしてきましたが、1954年より血液製剤の一つである「代用血漿デキストラン」を製造しています。 以来70年以上にわたり、多糖類の一つである「デキストラン」や、「リパーゼ」「ホスホリパーゼ」「レンネット」といった酵素の開発・生産も行っています。

デキストランとは:乳酸菌の一種のLeuconostocmesenteroidesvan Tieghamによるショ糖(砂糖の主成分)の醗酵によって生産された多糖のこと。

Q.枇杷島工場ではどのようなものを作っているのですか?

村瀬工場長:化成品事業の開発・製造拠点は清須市の枇杷島と東京都八王子市にあり、それぞれ取り扱っている製品が異なります。 枇杷島工場では日本国内で唯一、デキストランをさらに化学修飾したさまざまな化学合成製品(デキストラン誘導体)の開発・生産をしています。 具体的な用途としては、MRI造影剤や診断薬、医療用トレーサーといった医薬品や家畜飼料、動物用の医薬品、 コンタクトレンズの素材、化粧品の原料といった幅広い分野で使われており、日本国内はもとより世界中に輸出をしている製品もあります。

株式会社meito

Q.「蒸気ボイラの更新」と「エネルギーの見える化」について教えてください。

村瀬工場長:化成品の生成には大量の蒸気が必要です。枇杷島工場では以前より3台の蒸気ボイラを利用しており更新の時期に来ていました。 加えて2027年に同じ敷地内に生産設備の新棟を建設する計画が進んでおり、将来的な需要に合わせ蒸気ボイラの能力を増強する必要がありました。

株式会社meito

更新後の蒸気ボイラ

坂本課長:meitoでは以前よりSDGsの取り組みを推進しており、工場では特に環境負荷の軽減に取り組んでいます。 現在の工場は1962年から稼働しており、増改築を繰り返しながら現在の形になっているため、エネルギー使用量の把握や効率化について、十分に取り組めていませんでした。 そこでまずは蒸気ボイラを更新するタイミングで無線型の計測器を取り付け、事務所のパソコンやスマートフォンからデータを確認できるようにするなど、新たな取り組みを導入しました。

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見える化の画面 ※一部加工しています。

Q.見える化導入効果はいかかですか?

中井課長:これまでアナログで記録をして、何となくで把握していたガスの使用量が可視化できたのは大きいと思います。 これからますますSDGsやカーボンニュートラルが進んでいく中で、やはり具体的な数値を計測して分析することは必要不可欠です。今回の導入がその大きな一歩になることは間違いありません。

坂本課長:今回の東邦ガスさんからの提案でよかったのが、ボイラの更新からその後のメンテナンスまでがパッケージ(エネルギーサービス)になっていることです。 これまで生産現場の担当者は、生産もする。メンテナンスもする。ボイラの管理もする。という状況だったのが、今回のサービス導入のお陰で生産に集中できるようになりました。 それに、やはり新しい設備や仕組みが入ると現場のモチベーションも上がりますし、それが生産性の向上にもつながるのではないかと期待しています。

エネルギーサービスとは:お客さまのニーズや負荷(熱・電気・空調など)に応じて、最適なエネルギーと設備を選定し、 設計・建設から、メンテナンス・エネルギーマネジメント・ファイナンス・補助金活用まで、 エネルギー周りのさまざまな課題をワンストップで解決するサービスです。

Q.導入に際し、苦労したことはありますか?

坂本課長:増改築を繰り返したことにより、工場内の詳細な配管図などがないことは、懸念材料の一つでした。 しかし、実際には東邦ガスの技術者の方が何度も工場に足を運んで現地調査をしてくださったので、無事ボイラ更新から見える化まで導入することができました。

株式会社meito

更新後の蒸気配管

株式会社meito

枇杷島工場内部の様子

Q.今後の展望や取り組みについて教えてください。

村瀬工場長:今回のガスの使用量や蒸気の見える化は、私たちにとっては最初の一歩でしかありません。 しかし、その一歩が大きな一歩になりました。これらのデータを活用し、より効率的なエネルギー利用や生産性の向上といったプロセスにもつなげていきたいと考えています。 新しいことに挑戦するのは大変な部分もありますが、それ以上に新しい未来に向けた高揚感を感じています。

≪取材協力≫

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≪ライタープロフィール≫
  • 生木卓(なるき・たかし)
  • 三重県四日市市出身。名古屋と東京を拠点に「インタビューライター」として、これまでに学生から経営者まで5000名以上の取材を担当。 20 年以上の求人広告制作の経験を生かして、幅広い業界の会社パンフレットや入社案内、会報誌、Webサイト、広告物などの企画・取材・ライティング実績があります。

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