「中小企業成長加速化補助金」と「100億宣言」について|TOHOBIZNEX

「中小企業成長加速化補助金」と「100億宣言」について

記事掲載日:2025/03/27

令和7年3月17日 「中小企業成長加速化補助金」の公募要領が公表されました。

中小企業成長加速化補助金は、将来の売上高100億円を目指して、大胆な投資を進めようとする中小企業者の取組を支援することを目的としています。

関連施策も含めご紹介します。

 

「中小企業成長加速化補助金」の概要

1.事業概要

賃上げへの貢献、輸出による外需獲得、域内の仕入による地域経済への波及効果が大きい売上高100億円超を目指す中小企業の大胆な投資を支援します。

項目 内容
1 補助上限額 5億円(補助率1/2)
2 補助事業期間 交付決定日から24か月以内
3 補助対象者 売上高100億円を目指す中小企業
※売上高が10億円以上100億円未満である必要があります。
4 補助事業の要件

① 「100億宣言」を行っていること

② 投資額1億円以上(専門家経費・外注費を除く補助対象経費分)

③ 一定の賃上げ要件を満たす今後5年程度の事業計画の策定

(賃上げ実施期間は補助事業終了後3年間)

※賃上げ要件とは、補助事業の終了後3年間の「給与支給総額」 又は 「従業員及び役員の1人当たり給与支給総額」の 年平均上昇率が、事業実施場所の都道府県における直近5年間の最低賃金の年平均上昇率以上であることを指します。

※「給与支給総額」又は「従業員及び役員の1人当たり給与支給総額」どちらで目標を立てるかは申請時に選択いただきます。

※持続的な賃上げを実現するため、補助金の申請時に掲げた賃上げ目標を達成できなかった場合、 未達成率に応じて補助金の返還を求めます(但し、天災など事業者の責めに帰さない理由がある場合を除く)。

5 補助対象経費 建物費(拠点新設・増築等)、機械装置費(器具・備品費含む)、ソフトウェア費、外注費、専門家経費※建物費は生産設備等の導入に必要なものに限ります。なお、土地代は対象外です。

2.賃上げ要件

補助事業が完了した日を含む事業年度(基準年度)の「給与支給総額」又は「従業員(非常勤含む。以下同じ。) 及び役員の1人当たり給与支給総額」と比較した、基準年度の3事業年度後(最終年度)の「給与支給総額」又は 「従業員及び役員の1人当たり給与支給総額」の年平均上昇率が、補助事業実施場所の都道府県における 直近5年間の最低賃金の年平均上昇率(基準率)以上であることが必要です。

⚫ 具体的には、応募申請時に基準率以上の目標を掲げ、その目標を従業員等に表明の上、達成することが要件となります。

※「給与支給総額」か「従業員及び役員の1人当たり給与支給総額」のどちらを目標に掲げるかは応募申請時に選択いただきます。

3.補助対象経費

項目 詳細 備考
1 建物費 専ら補助事業のために使用される事務所、生産施設、加工施設、販売施設、検査施設、共同作業場、倉庫その他事業計画の実施に不可欠と認められる建物の建設、増築、改修、中古建物の取得に要する経費(単価100万円(税抜き)以上のものに限る)
  • 生産設備等の導入に必要な「建物」、建物と切り離すことのできない「建物附属設備」、及びその「付帯工事(土地造成含む)」は対象
  • 建物の単なる購入や賃貸、土地代、建物における構築物(門、塀、フェンス、広告塔等)、撤去・解体費用は対象外
2 機械装置費
  1. ① 専ら補助事業のために使用される機械装置、工具・器具(測定工具・検査工具等)の購入、製作、借用に要する経費(単価100万円(税抜き)以上のものに限る)
  2. ② ①と一体で行う、改良・修繕、据付け又は運搬に要する経費
  • 「機械及び装置」、「器具及び備品」、「工具」は対象
  • 「構築物」、「船舶」、「航空機」、「車両及び運搬具」は対象外
  • 事業者とリース会社が共同申請をする場合には、機械装置又はシステムの購入費用について、リース会社を対象に補助金を交付することが可能
3 ソフトウェア費
  1. ① 専ら補助事業のために使用される専用ソフトウェア・情報システム等の購入・構築、借用、クラウドサービス利用に要する経費(単価100万円(税抜き)以上のものに限る)
  2. ② ①と一体で行う、改良・修繕に要する経費
  • 「パソコン・タブレット端末・スマートフォンなどの本体費用」は対象外
4 外注費 補助事業遂行のために必要な加工や設計、検査等の一部を外注(請負・委託)する場合の経費 
※4及び5の合計額は、1~3の合計経費未満
  • 「事業計画の作成に要する経費」、「外注先が機械装置の設備やシステム等を購入する費用」、「外部に販売・レンタルするための量産品の加工を外注する費用」は対象外
5 専門家経費 補助事業遂行のために依頼した専門家に支払われる経費 
※4及び5の合計額は、1~3の合計経費未満
  • 本事業の遂行に専門家の技術指導や助言が必要である場合の専門家に依頼したコンサルティング業務や旅費等の経費が対象
  • 「事業計画の作成に要する経費」は対象外

※詳細は公募要領をご参照ください。

4.事業スキーム

独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)から採択された事務局が、中小企業成長加速化補助金の公募、 審査、交付申請受付、確定検査、補助事業終了後の事業実施状況・賃上げ要件の達成状況の確認(フォローアップ)等を行います。

※詳細は公募要領をご参照ください。

5.審査基準

経営力
  1. ①将来の売上高100億円(あるいは更なる成長)に向けた中長期的なビジョンや計画を有しているか。その上で、補助事業期間を含む今後5年程度について、 経営者の明確なシナリオとともに事業戦略が論理的に構築され、その中で当該補助事業が効果的に組み込まれているか。事業戦略は、自社の成長余力、 変化余力を最大限伸張し、従前よりも一段上となる成長を目指した企業の行動変容が示されたものとなっているか。
  2. ✓ 高い売上高成長率(補助事業期間を含む今後5年程度)が示されるとともに、それを実現できる事業戦略(当該補助事業を含む)となっているか。
  3. ✓ 高い付加価値増加率(補助事業期間を含む今後5年程度)が示されるとともに、当該補助事業や省力化等の取組により労働生産性の抜本的な向上が図られるなど、当該付加価値増加率を達成できる計画となっているか。
  4. ✓ 企業の収益規模に応じたリスクをとった投資となっているか(売上高における設備投資額(当該補助事業を含む)の比率が高い水準であるか)。
  5.  
  6. ②市場や顧客動向を始めとした外部環境、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)等にかかる強み・弱みの内部環境を分析した上で、 当面の事業戦略が論理的に構築され、補助事業が効果的に組み込まれているか。
  7. ✓ 補助事業により提供される商品・サービスのユーザ、市場及びその規模が明確で、市場ニーズの有無の検証などがなされているか(先行投資の取組、事業化可能性調査、テストマーケティング等)。
  8. ✓ 競合他社の製品・サービスを分析した上で、自社の優位性や特性が確保できる差別化された計画となっているか。
  9.  
  10. ③適切な成果目標等が示され、その達成に向けて効率的に管理する体制が構築されているか。
  11.  
  12. ④コンソーシアム形式の場合には、連携の意義・目的が明確であり、相乗効果が見込まれるか。
波及効果
  1. ⑤地域への波及効果として、投資により創出された利益を賃金として従業員へ還元する賃上げの計画が具体的かつ妥当であり、賃上げ要件の水準を上回るものとなっているか。
  2.  
  3. ⑥域内仕入の拡大や地域における価値創造などに資する事業であるか(例えば、川上の調達先・川下の販売先をはじめサプライチェーンを通じた波及効果がある事業か、 ものづくりの高度化やイノベーションの創出など産業競争力を強化し新たな価値創造に資する事業であるか、地域資源の積極的な活用などを通じ地域の経済成長を力強く牽引する事業であるか等)。
  4.  
  5. ⑦下請取引先等に対する適切な取引姿勢、自然災害や感染症、サプライチェーン寸断等に対するレジリエンス、女性活躍や仕事と子育ての両立などに配慮した職場環境整備など、地域のモデル企業としての取組を進めているか。
実現可能性
  1. ⑧計画を実施可能な経営体制が構築されており、早期に投資が実行され、確実に効果が得られると見込まれるか。
  2.  
  3. ⑨補助事業を適切に遂行できる財務状況が十分に確保されているか(ローカルベンチマークによるスコアリング)。
  4.  
  5. ⑩金融機関のコミットメントが得られているか(確認書を発行した金融機関の担当者等がプレゼンテーション審査に同席する場合の加点等)。

※詳細は公募要領をご参照ください。

6.今後の主なスケジュールについて

※詳細はjGrants ( https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDKBeMAP)に掲載している公募要領を必ずご確認ください。

(出典)

jGrants
https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDKBeMAP

中小企業庁Webサイト 「中小企業成長加速化補助金」の公募要領を公表しました
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/koubo/2025/250314001.html

100億宣言の概要

「100億宣言」とは、中小企業の皆様が飛躍的成長を遂げるために、自ら、 「売上高100億円」という経営者の皆様にとって野心的な目標を目指し、実現に向けた取組を行っていくことを、宣言するものです。

「宣言」には、

①企業概要(足下の売上高、従業員数等)

②売上高100億円実現の目標と課題(売上高成長目標、期間、プロセス等)

③売上高100億円実現に向けた具体的措置(生産体制増強、海外展開、M&A等)

④実施体制

⑤経営者のコミットメント(経営者自らのメッセージ)

を盛り込んでいただくことにより、売上高100億円を実現するための企業の強いコミットメントと具体的な実現可能性を明らかにし、 我が国及び地域の経済を支える中小企業の加速的な成長に向けた機運の醸成を図るものとします。 また、宣言した企業の取組を「見える化」し、より一層の機運醸成を図るため、事務局が運営するポータルサイトに、当該宣言を掲載します。

※宣言できる企業は、売上高10億円~100億円未満の中小企業です。 ※中小企業は、原則として、中小企業基本法に基づく中小企業者又は法人税法に基づく中小法人です。

(出典)

中小企業庁Webサイト 100億宣言
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/100oku/index.html

中小企業庁Webサイト 「100億宣言」とは
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/100oku/dl/about.pdf

 

※掲載内容は、2025年3月18日時点の情報です。詳細につきましては申請要件等ご確認ください。