記事掲載日:2025/03/07
名古屋市のほぼ中心に位置し、地域に密着した施設として親しまれているイオンモール熱田。 商業施設を運営していく上で「館内空調の適切な管理」は、欠かすことのできない大切な要素の一つです。 2020年から2024年に掛けて同モールでは、オープン以来となる大規模な空調設備の更新を実施しました。 日々の環境への取り組みや快適な館内空間の維持について、オペレーションマネージャーを務める金森さんにお話を伺いました。(インタビューライター 生木卓)
イオンモール熱田は、2003年にオープンしたモール型のショッピングセンターで、 スーパーマーケットや日用品を中心に取り扱うイオンと、約130店舗の専門店で構成されています。 オープン当時は、近隣エリアでもトップクラスの大きさのショッピングセンターとしても話題になりました。 立地の特徴は、名古屋市のターミナル駅の一つである金山駅からも徒歩圏内で、住宅街に囲まれたエリアにある都心型の施設であるということ。 地域にお住まいの方やご利用者さまから「イオンモール熱田があるから便利・安心」と感じていただける店づくりを目指しています。
イオンモール熱田 金森オペレーションマネージャー
イオングループ全体として「未来の子どもたちにより良い地球環境を引き継ぐため」をテーマに、 エネルギー問題やゴミの削減、資源のリサイクル、植樹活動をはじめとした、さまざまな環境保全活動を行っています。 イオンモール熱田が独自で行っている取り組みとしては、金山駅と当モールを結ぶ無料循環バスの一部に、CO2を排出しない燃料電池バスを導入しています。 名古屋市内の民間企業で燃料電池バスを導入するのは、当モールが初めてだと思います。
災害時の帰宅困難者の受け入れ施設の一つに指定されており、定期的に地域ボランティアの方と一緒に災害時を想定した訓練を行っています。 また、年1回当モールで開催される防災フェスタでは、東邦ガスさんをはじめとした近隣のさまざまな企業とも協力をしながら、市民の皆さまが防災について考えるきっかけになればと考えています。 そのほかにも、金山駅からのシャトルバスや熱田区内を巡回するバスを走らせるなど、地域の皆さまの生活に根付いた取り組みも行っています。
当モールでは、館内全体のセントラル空調としての「ナチュラルチラー(吸収式冷温水器)」と、 テナントごとの空調としての「GHP(ガスヒートポンプ)」を併用しています。オープンから20年以上が経過する中で猛暑や厳冬の発生と設備の老朽化が重なり、 徐々に「空調が効いていない」「空調が壊れた」というトラブルも増えてきました。更新の必要性はありましたが一方で、 店舗面積約6万2000㎡という施設の広さや工事期間、また予算の面でも一度にすべての設備の更新を行うことは難しく、 東邦ガスさんに相談して5期に分けて更新を行うことになりました。
お客さまのご利用が多い時期を避けることの他、室外機の入れ替えのために駐車場にクレーン車を停めるためのスペースを確保する必要があるなど 工事に関する課題は多かったと思いますが、さまざまな要望や条件に沿って東邦ガスさんが計画を立ててくださったので、工事自体はスムーズでした。 更新以外にも、より効果的に空調を効かせるために、館内に吹き出し口の増設も行いました。
毎日の気温の変化と、定期的な館内の温度・湿度のデータを取りながら、空調を起動するタイミングなどをマニュアル化しています。 異動などで担当者が交替することもあるため、設備の操作を属人的なものにしないための工夫です。 またガラス面が建物の外と広い範囲で面している場所については、遮熱フィルムを貼ることで少しでも室温への影響を防ぐようにしています。
お客さまにとって「館内の空調が快適なのは当たり前」です。ただ、お客さまから館内の環境についてご指摘をいただくことは減りました。 一方、各店舗で働く従業員からは「快適になった」「効きがよくなった」という声を聞くことが増えました。 エネルギーの使用量についても、更新前と比べて削減できていると思います。
イオンモール熱田では、サステナビリティな社会の実現に向けて、日頃よりさまざまな活動を行っています。 廃棄物の削減やフードロスなど、これからも積極的に取り組んでいます。 環境への取り組みを進めるとともに、これらかも地域の皆さまに安心して快適にご利用いただける店舗を維持できるように努めてまいります。