記事掲載日:2024/11/07
30年ほど前に自社ビルを建てられたときからガス空調(GHP)を利用されている平プロモート(愛知県豊田市)。 その後の増築や更新などでも機械を入れ替え、GHP(20HP)1台とGHP(7.5HP)2台のそれぞれを稼働させるという状態が続いていました。 そこで今回の更新に際し、東邦ガスからはGHP(16HP)2台を1つの系統にまとめて利用することを提案。 今回の空調の更新について、事業推進室室長の阪本直夫さんと企画編集部の板倉成寿さんにお話を伺いました。(インタビューライター 生木卓)
阪本さま:当社の創業は1964年で、従業員は約140名。「クリエイティブとテクノロジーで、お客さまの課題を解決する」というサービスを提供しています。 言い換えると、「ビジュアライゼーションや標準化・IT開発といった技術を駆使して、人材育成や販売促進・CS向上・新規事業立ち上げなどを支援し、お客様のビジネスを成長」させる企業です。 結果としてCG映像やアプリケーション、マニュアルなどの制作物をアウトプットしていますが、 単なる制作案件として請け負っているのではなく、お客さまから「今こんな課題があるのだけどどうだろう」というご相談を受けて、その解決のためにはどんな方法が有効なのかということを、一緒に考えるところから携わっています。
平プロモート 事業推進室室長 阪本直夫さま
板倉さま:もともと創業者が製造業の技術者だったことから、「説明してわかりにくいことを、ビジュアルを使って伝える」というところは当社の原点ですね。 そこから派生して最近では製造業だけでなく、介護や医薬品の分野でも、私たちの技術がお役に立つ機会が増えてきました。
平プロモート 企画編集部 板倉成寿さま
阪本さま:創業時から得意としているものの一つは、ユーザー向けのマニュアルや作業者向けの手順書、技術者向けのサービスマニュアルなどのビジュアル化です。 最近では、新規事業に参入した企業さまのブランディング支援、世界中にエンジニアを抱える企業さまの次世代人材育成プラットフォームの構築、多品種のラインナップを扱う企業さまに向けたユーザーの購買体験を刷新するツールの開発、 介護分野では、介護施設の利用者さまの事故を防止するための画像診断AIを活用した見守りシステムの開発など、様々な取り組みを行っています。
板倉さま:誤解していただきたくないのは、私たちは一般的な制作会社ではなく、目的はあくまでも「お客さまの課題解決である」ということ。ツールの制作はそのための手段の一つでしかありません。
クリエイティブとテクノロジーを掛け合わせ、独自のアウトプットで企業の課題解決を担う同社
板倉さま:30年ほど前にこの自社ビルを建てたときから、エンジニアが働くフロアのエアコンにはガス空調を利用しています。 最初の導入から現在に至るまでに、増築で空調機を増やしたり、更新で入れ変えたこともあると聞きましたが、それも20年くらい前の話です。
阪本さま:空調機がだんだんと古くなってきたことと、ここ数年夏の暑い日が続くことが増えたこともあり、 本社で働く従業員からは「最近エアコンの効きが悪くて…」という声を聞く回数は増えていきました。そのたびに、設定温度を下げて乗り切っていたようですが…。
板倉さま:リモートワークの導入もあり、社内で作業する従業員の数は以前とそれほど変わっていないのですが、 その反面、PCなどの熱を発する機材の数が格段に増えているのも、その原因の一つだと思われます。 その対策として、通常は1台の空調はつけっぱなしにしておいて、効きが悪いときには2台目・3台目も動かすという使い方をしていました。
板倉さま:更新の時期が近づいてきた中、これまでの経緯や使い方から3台のガス空調の稼働時間がバラバラで、部品の劣化の具合などに差が出ているということがわかりました。 そこで東邦ガスさんからは、GHP(20HP)1台とGHP(7.5HP)2台というガス空調をGHP(16HP)にまとめることと、この2台の稼働時間を自動制御で切り替えて平準化させるという提案をもらいました。
板倉さま:ガス空調をまとめて、さらに稼働を平準化することが、メンテナンスの効率化やエネルギーの節約にもなるということで、社内の稟議もすぐに通りました。 また、東邦ガスさんとの契約をガス空調のリースとメンテンナンスをひとまとめにすることで、経理上でのメリットも生まれるという点も大きかったです。
板倉さま:更新工事については週末に行うことになり、こちらでは従業員への周知をしたくらいで、特別用意したことはありません。 むしろ室外機の場所が建物の裏側にあり、設置時から電線や通信線なども増えている中で、苦労をして入れ替えてもらえたことには、とても感謝しています。
敷地内の限られたスペースに設置された最新のガス空調(GHP)
阪本さま:新しい空調はやはりよく効きますね(笑)。以前と同じ調子で温度を下げて使うと寒いくらいです。 稼働している空調機の切り替えについても自動制御なので、私たちの方での手間は一切かかっていません。メンバーからも「社内が快適になりました」という声が増えてよかったです。