【事例紹介】株式会社永楽堂さまのSDGsへの取り組みについて|TOHOBIZNEX

【事例紹介】株式会社永楽堂さまのSDGsへの取り組みについて

焼き立てを超えた冷凍パン「甘熟窯出しパン」を開発!業務用パンメーカー「永楽堂」のSDGsへの取り組みについて
(株式会社永楽堂さま)

記事掲載日:2024/2/14

株式会社永楽堂さまのSDGsへの取り組みについて

業務用パンメーカーとして1968年に創業した「永楽堂」。長年培った製パンの知識と技術、 そして最先端の設備により誕生した永楽堂独自の「氷熟製法」で焼き上げた冷凍パンの「甘熟窯出しパン」。 焼き立ての美味しいパンをそのまま冷凍して発送できることから、最近では全国のホテルなどからの注文も増えています。そんな同社では、2020年にSDGs宣言を発表しました。 具体的なSDGsへの取り組みについて、工務責任者の宮治さんと、広報の近藤さんにお話をお伺いしました。(インタビューライター 生木卓)

Q.まずは永楽堂がどんなパン屋さんなのか教えてください

株式会社永楽堂さまのSDGsへの取り組みについて

宮治さま:永楽堂は、もともとは名古屋市内を中心としたエリアの喫茶店などで使ってもらう業務用パンのメーカーとして創業しました。 そんな中、10年ほど前に「氷熟製法」という独自の冷凍パンの製造技術を開発。 焼き立てのパンの美味しさをそのまま冷凍することができるようになり、最近では東北から九州まで全国のホテルや結婚式場などにも美味しい冷凍パンをお届けしています。

焼き立てを超えた冷凍パン「甘熟窯出しパン」

近藤さま:さまざまなパンをお客さまにお届けする中で、パンをより美味しく味わっていただける場所を提供したいという想いから、 2023年には伏見にベーカリーカフェ「panlab(パンラヴ)」もオープン。お陰さまで、メディアなどにも取り上げていただいています。

Q.積極的にSDGsにも取り組んでいると聞きました

宮治さま:2020年にSDGs宣言を出したことで、そういわれることが多いのですが、 厳密には以前から取り組んでいたことに対して「実はSDGsなのでは?」と気づいたという方が近いかもしれません。

SDGs宣言

Q.それは素晴らしいですね。SDGsの具体的な取り組みについて教えてください

宮治さま:永楽堂ではこれまでの取り組みを、 「環境保全」「ダイバーシティ経営の促進」「地産地消による安心・安全・高品質な製品の提供」 「健康的な食をあらゆる人々に提供」といった4つのカテゴリーに分けて考えてみたところ、 それらにSDGsの17のゴールのうちの11つが当てはまりました。

近藤さま:「環境保全」は、食品ロスや資源ロスを減らすための取り組みです。 先程の冷凍パンが一番わかりやすい例で、長期保存が効くために圧倒的に製品の廃棄ロスがなくなりました。 現在では製品の約9割を冷凍パンとして出荷しています。必然的に製品を配達する回数が減ったことで、ガソリン代などのエネルギーの削減にもなりました。 また以前はパンの包装にプラスチックのトレイを使っていたのですが、それも廃止になりました。

Q.省エネにもつながっているんですね

宮治さま:そうですね。省エネの観点から工場内の空調も15年ほど前よりGHP(ガスヒートポンプ)に切り替えました。 また配送ルートや工場内のレイアウトなど、業務の効率化については常に改善活動を行っています。

パンの製造工程

近藤さま:数年前よりパンの作り方をポーリッシュ法に替えたのも大きかったですね。これにより夜中に種を仕込む必要がなくなりました。 また、これまで手書きだった書類のデジタル化にも取り組んでいて、これらも結果的には省エネにつながっています。

※ポーリッシュ法:使う粉の約2割を事前に水・少量の酵母等と混ぜ合わせ、数時間常温で発酵させた後に冷蔵庫で一晩寝かせて液種を作る手法

Q.他のカテゴリーの内容についても教えてください

近藤さま:「ダイバーシティ経営の促進」では、外国人実習生や障がい者の雇用を積極的に行っています。 特に障がい者雇用については創業時より取り組んでいて、一人ひとりの個性が活かせる業務を担当してもらっています。

「地産地消による安心・安全・高品質な製品の提供」では、主に小麦を中心とした原材料がテーマです。 日本国内で生産されている小麦はパンに向かないものが大半ですが、 当社では西尾市の小麦メーカーと協力してパン用の小麦を開発。一部の製品の原料として使っています。

宮治さま:「健康的な食をあらゆる人々に提供」では、農薬などを使わないことで小麦アレルギーの人でも食べられるパンやグルテンフリーのパンなどの製品開発に取り組んでいます。

Q.お客さまからの反応はいかがですか?

宮治さま:冷凍パンでの提供やトレイの廃止などは、結果的には製品の価格を抑えることにもつながっていて、 お客さまからも好評です。特に冷凍パンは、以前は「パン=焼き立て」が一番美味しいと考える人が多かったのですが、 「冷凍パンでも味が落ちない」というのは、お客さまにとっても新しい発見だったようです。

Q.今後の計画などがあれば教えてください。

近藤さま:4つのカテゴリーを増やしていきたいという想いはありますが、 もともとが以前からの取り組みがSDGsに当てはまったというところからスタートしているので、無理に何かをつくりだそうとは考えていません。

都市ガスベイクオーブン

写真:都市ガスベイクオーブン

宮治さま:例えば、パンを焼くためにはどうしてもガスオーブンが必要になりますから、 エネルギーが高騰していく中でいかにエネルギーの消費を抑えるかは常に課題としています。 ひいてはそれがSDGsにもつながっていけばと考えています。

≪取材協力≫
≪参考情報≫
  • 永楽堂さまの「甘熟窯出しパン」等は、株式会社永楽堂さま敷地内の販売所もしくは、インターネット(https://ec-eirakudo.com/)から購入することができます。

≪導入設備≫
  • 永楽堂 本社工場さまでご利用の都市ガス設備
  • GHP(ガスヒートポンプ)/ベイクオーブン/温水ボイラ/給湯器

≪ライタープロフィール≫
  • 生木卓(なるき・たかし)
  • 三重県四日市市出身。名古屋と東京を拠点に「インタビューライター」として、これまでに学生から経営者まで5000名以上の取材を担当。 20 年以上の求人広告制作の経験を生かして、幅広い業界の会社パンフレットや入社案内、会報誌、Webサイト、広告物などの企画・取材・ライティング実績があります。

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