記事掲載日:2023/12/25
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、環境省だけでなく各地方自治体でも、さまざまな取り組みや補助金の給付が行われています。 株式会社東海機械製作所(愛知県岡崎市)でも以前よりさまざまな省エネ活動を行っており、2023年5月には岡崎市の支援を受け、 同市初となる企業版SBT(Science Based Targets)認定を取得(3社中の1社として)、取引先と環境省の脱炭素化推進事業の構成企業にも選ばれました。 そんな同社のSDGsと省エネへの取り組みについて、業務部 総務経理課 統括課長の小林さんにお伺いしました。(インタビューライター 生木卓)
小林さま:弊社の創業は1947(昭和22)年。もともとは溶接業から始まりました。 その後、事業を拡大し、現在は工作機械やシールドマシンの組み立てや部品製造、チップマウンター関連の精密機械組立など、さまざまな事業を展開しています。
小林さま:以前は省エネといっても、休憩時間には照明を減灯するとか、 夏場・冬場でも事務所内のエアコンの設定温度を下げすぎない・ 上げすぎないようにするなど、手元の操作でできる範囲の取り組みが大半。水銀灯の一部をLED照明に変更するなど、少しずつといったところでした。
小林さま:1999(平成11)年にアッセンブリー工場を新設して電子部品を多く扱うようになり、 年間を通じて工場内を一定の温度に保つ必要が生じました。そこで東邦ガスさんに相談をして、GHPを導入しました。
小林さま:20年以上使用してメーカーとの保守契約も切れたこともあり、 修理費用もかさんできたために数年前より更新を検討していました。ですが、その間にさらに工場を増築したことで室外機を交換する動線がつくれず、 なかなか更新には踏み切れずにいました。電気式のヒートポンプ(EHP)に切り替えるという選択肢もありましたが、 新たな電源を確保する必要があり、設備投資も高額となるため、現実的ではありませんでした。
小林さま:2022年度より弊社でも本格的にSDGsに取り組むことになり、 GHPを更新することで機器効率が向上し、省エネからの脱炭素化にもつながるということで、早急に対応すべき取り組みの一つとして動くことになりました。 課題だった室外機の動線については、製造部門と相談して工場の一部に新たな扉を付けることで確保。 また工場の休日に作業が行えるということで、製造業務を停止することなく、更新が実現しました。
小林さま:まず更新については、東邦ガスさんのサポートもあり補助事業(省エネルギー投資促進支援事業)に採択され、 補助金を受給することができました。また以前のような買い切りではなくリース契約にしたことで、初期投資を抑え予算を平準化することもできました。 さらに、予防保全としての定期的なメンテナンスが行われることになり、点検や修理を手配する手間がなくなりました。 消費エネルギーについても、最新型のGHPに更新したことで、以前と同等の出力で消費ガスは40%減になりました。
小林さま:GHPの更新の半年前には、岡崎市より声を掛けていただき、 積極的に脱炭素経営を目指している企業のモデルケースとして、岡崎市ではまだ数社しか取得されていない企業版SBT(Science Based Targets)の 認定を取得(3社中の1社として)することができました。また2023年9月には、主要取引先である株式会社FUJI(愛知県知立市)が、 環境省の「バリューチェーン全体での脱炭素化推進モデル事業」に採択され、その構成企業4社のうちの1社に東海機械製作所が選ばれました。 取引先と一緒になって取り組むということで、現場にもその重要性がより伝わるのではないかと期待しています。
小林さま:2023年には工場・事務所内のすべての照明がLED照明に切り替わり、 今回のGHPの更新も含め、SDGsを意識する以前よりも大幅な省エネが実現できていると思います。今後は電気や都市ガスの使用量の見える化にも取り組み、 従業員一人ひとりに省エネやSDGsについて、より高い意識をもってもらえるようにしていきたいと考えています。 またカーボンニュートラルの実現に向けて、自分たちもできることはないのか、従業員からのアイデアも募集しています。 これからもできることから少しずつ取り組んでいきます。

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