記事掲載日:2023/8/22
CFP(カーボンフットプリント)とは、Carbon Footprint of Productsの略称で、 商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、 商品やサービスに分かりやすく表示する仕組みです。LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を活用し、環境負荷を定量的に算定します。
たとえば、缶飲料であれば、原材料となる砂糖の製造やアルミ缶の製造、飲料生産時の工場での水・電気・燃料の使用、 商品流通時の燃料の使用、廃棄・リサイクル時の焼却・埋立処理など、あらゆる工程で温室効果ガスが排出されています。 これらのライフサイクル(原材料調達から廃棄・リサイクルまで)で排出された温室効果ガスをCO2に換算し、商品に表示するということがCFPです。
経産省・環境省、素材産業を中心にCFP算定等のガイドラインの公表や、CFPを補助金要件として検討するなどCFPが推進されつつあります。
大手企業のCFP算定着手やサプライヤーへの要請などCFP算定の動きが活発化、製品別CO2排出量を見える化する重要性が高まっています。
省庁
環境省 経済産業省 |
『カーボンフットプリント ガイドライン』の公表 (2023年3月) |
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『カーボンフットプリント 実践ガイド』の公表 (2023年5月) |
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経済産業省 | 『カーボンフットプリント レポート』の公表 (2023年3月) |
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EV電池のCO2排出開示、車体購入補助の要件として検討 |
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業界団体
日本化学工業協会 | 『化学産業における製品のカーボンフットプリント算定ガイドライン』の発表(2023年2月) |
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国際酪農連盟 | 『酪農乳業セクターのためのIDFカーボンフットプリント世界標準』(第3版)の発表(2022年9月) |
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企業
トヨタ自動車 | カーボンフットプリントの計測と情報収集 |
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イオン | 食品のCO2削減を見える化 最大23品をラベリング |
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旭化成 | 機能樹脂製品における製品別カーボンフットプリントデータの提供開始 |
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明治 | 国内初の牛乳生産に関わるCFP算定に着手 |
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※ 出所)各社ホームページ等の情報を基に作成
その他
一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO :さんぽ) | SuMPO環境ラベルプログラム |
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※SuMPO環境ラベルプログラムの「CFP宣言(マーク)」は、 LCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を用いて、 原材料調達から生産、流通、使用、廃棄・リサイクルに至るまで、製品のライフサイクルステージ全体における 環境負荷が適正な手順でデータ化(定量化)されていることを示すコミュニケーションツールです。
環境省 「カーボンフットプリント ガイドライン」の公表について
https://www.env.go.jp/press/press_01409.html
環境省 カーボンフットプリント
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/jirei_db/haifusiryo/ha_r_H22kanto_tokyo_kogi1_61-80.pdf
経済産業省 「カーボンフットプリントレポート」及び「カーボンフットプリントガイドライン」を取りまとめました
https://www.meti.go.jp/press/2022/03/20230331009/20230331009.html
経済産業省 「カーボンフットプリント 実践ガイド」を作成しました
https://www.meti.go.jp/press/2023/05/20230526001/20230526001.html
日本化学工業協会 化学産業における製品のカーボンフットプリント算定ガイドライン
https://www.nikkakyo.org/upload_files/global_warming/clca/cLCA-CO2/Jpn_Chem_Industry_CFP_Guideline.pdf
一般社団法人Jミルク 国際酪農連盟(IDF)カーボンフットプリント世界標準の意義(2022/11/2) ライフサイクルアセスメント(LCA)・アクションチームへのインタビュー
https://www.j-milk.jp/report/international/h4ogb4000000antx.html
一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)SuMPO環境ラベルプログラム
https://ecoleaf-label.jp/