記事掲載日:2022/11/17
ボイラー・蒸気利用の現場をよく知る担当者から、蒸気ボイラーの仕組みや蒸気設備についての基本的な知識が学べる『蒸気講習会』。 今回は講習会を担当する東邦ガス 産業エネルギー営業部 産業技術グループの水谷さんに、その内容やメリットについてお話を伺いました。 (インタビューライター 生木卓)
東邦ガスの産業技術グループが主催している、蒸気ボイラーをはじめとした蒸気設備の基礎知識や、 省エネについての考え方などを習得していただくための講習会になります。 お客さまご希望の平日1日を使って東邦ガスの技術研究所(愛知県東海市)で開催します。お客さまは1名から最大10名まで参加していただくことができます。
主に製造業などで、蒸気ボイラーをご利用されているお客さま向けの講習になります。 実際に現場でボイラーの運転管理に携わっている製造スタッフの方をはじめ、 設備保全や生産技術、生産管理をされている方など、さまざまな部門の方にご参加いただける講習会です。
写真:東邦ガス 施設
蒸気利用における一連の流れ(発生→輸送→消費→回収)を、講習用に製作したミニプラントを用いて、 目で見て確認することができます。また講習を担当する講師は、普段企業などにお伺いして、蒸気設備の診断や、省エネの提案、改善施工などを行っています。 そのため現場での蒸気の使われ方やよく起こっている現象などを熟知しており、実状に即した知識を身につけることができます。 さらに蒸気設備の仕組みを正しく理解することで、無駄なエネルギーの消費を抑え、省エネに役立てることができます。
座学と実機を利用した実地体験で、「蒸気」という生産現場には欠かせないユーティリティーについての正しい知識を得ることができます。 ミニプラントでは、スチームトラップ、保温材、安全弁など部品の構造や役割、正しい施工方法についても理解できるため、 実際の生産現場で、トラブル対応や省エネ改善など役立つ知識が身に付きます。
午前中は座学で、「蒸気とは」「ボイラーの仕組み」「貫流ボイラーと炉筒煙管ボイラーの違い」 「蒸気の発生から回収までの流れ」などを学んでいただきます。午後からは、ミニプラントのある研修スペースに移動し、午前中の座学で学んだことを、 今度はミニプラントを使って、蒸気の発生から回収までの流れをご自身の目で確認していだだけます。 例えば、ミニプラントにはサーマルカメラが取り付けられており、蒸気配管の保温材による省エネ効果なども確かめられます。
受講前は、「ボイラーの使い方は職場の先輩から口頭で教えてもらっていた」 「実務に必要な操作しか教えてもらっていなかった」「日々の使い方はわかっても、蒸気発生の仕組みまで知らなかった」という方が多く、 そういった方から受講後には、「これまで無駄なエネルギーを使っていた」「裸の蒸気配管やバルブを保温することで、 エネルギーの消費が抑えられることが分かった」「スチームトラップなどの適切な管理が、長期的な省エネにつながることが分かった」など、 実際の生産現場で役立つ知識が身についたという感想を、多くいただいています。 また、講習を受けた方がお客さま社内の社員教育に活用いただいているという話も聞いています。
東邦ガスの蒸気講習会は、蒸気のプロが、蒸気について基礎から丁寧にお伝えします。 座学だけでなく、ミニプラントを用いた実技では、実際の蒸気の流れや、蒸気設備の省エネ方法を一目で見て確かめていただくことができます。 これまで約12年間で、300社以上のお客さまに受講していただきました。数年前には、ミニプラントのスチームトラップ部分をよりわかりやすく改修するなど、 講習設備の更新も行っています。 蒸気設備を利用される多くの方にこの講習を受けていただき、従業員の育成や省エネによる経費削減に活かしていただければと思います。

カーボンニュートラル達成に向けた取り組みをトータルでサポートします。
東邦ガスの専門スタッフが、蒸気ボイラ・蒸気配管等を現場調査・診断することで、蒸気の「省エネ」をお手伝いします。