職場で取り組むべき熱中症対策とは?|TOHOBIZNEX

職場の熱中症予防対策の徹底が求められています。

更新日:2022/6/17

東海地方の2022年6月・7月・8月の気温は、平年並か高い予報です。
職場における熱中症予防対策は重要になります。

※ 向こう3か月の天候の見通し 東海地方 (06月~08月) 2022年05月24日 名古屋地方気象台 発表より

厚生労働省は、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施し、すべての職場において、 「職場における熱中症予防基本対策要綱」に基づく基本的な熱中症予防対策を講ずるよう広く呼びかけるとともに、重点的な熱中症予防対策の徹底を求めています。

職場での熱中症予防対策として求められること

  • 熱中症初期症状の把握から緊急時の対応までの体制整備を図る
  • 暑熱順化が不足していると考えられる者をあらかじめ把握し、きめ細やかな対応をする
  • WBGT値を把握してそれに応じた適切な熱中症対策を講じる

「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」は、 準備期間、キャンペーン期間、重点取り組み期間があり、それぞれの期間ごとに特に取り組むべき熱中症対策を提示しています。

①準備期間(4月1日~4月30日)に実施すべき熱中症対策

WBGTの把握 JIS 規格「JIS B 7922」に適合したWBGT指数計の準備
作業計画の策定など WBGT値に応じて、作業の中止、休憩時間の確保などができるよう余裕を持った作業計画の策定
設備対策・休憩場所の確保の検討 簡易な屋根の設置、通風または冷房設備やミストシャワーなどの設置により、WBGT値を下げる方法の検討
作業場所の近くに冷房を備えた休憩場所や日陰などの涼しい休憩場所の確保
服装などの検討 通気性の良い作業着の準備
身体を冷却する機能をもつ服の着用の検討
教育研修の実施 熱中症の防止対策に関する教育の実施
労働衛生管理体制の確立 衛生管理者などを中心に、事業場としての管理体制整備
※必要に応じた熱中症予防管理者の選任
発症時・緊急時の措置の確認と周知 体調不良時の休憩場所や状態の把握、悪化時に搬送する病院や緊急時の対応の確認と周知

②キャンペーン期間中(5月1日~9月30日)に実施すべき熱中症対策

STEP1:WBGT値の把握 ※JIS規格に適合したWBGT指数計で計測

STEP2:準備内容の確実な実施と、測定したWBGT値に応じた対策の実施

WBGT値を下げるための設備、休憩場所の設置 準備期間に検討した設備の設置
休憩場所の設置(氷、冷たいおしぼり、水、塩飴、シャワー等を設置)
通期の良い服装 準備期間に検討した通気性の良い服装などの着用
暑熱順化 暑さに慣れるまでは十分に休憩を取り、一週間程度かけて徐々に慣らす。特に、入職直後や夏季休暇明けの方は注意する
水分・塩分の摂取 のどが渇いていなくても定期的に水分・塩分を摂取
プレクーリング 休憩時間も体温を下げる工夫をおこなう
健康診断結果に基づく措置 ①糖尿病、②高血圧症、③心疾患、④腎不全、⑤精神・神経関係の疾患、⑥広範囲の皮膚疾患、⑦感冒、 ⑧下痢などがあると熱中症にかかりやすいため、医師の意見をきいて人員配置を行う
日常の健康管理など 前日のお酒の飲みすぎない、しっかり休む、朝食をしっかり取るなど実施
熱中症の具体的症状を理解し、熱中症に早く気付くことができるようにする
作業中の作業者の健康状態の確認 管理者はもちろんのこと、職場の作業員同士お互いの健康状態を確認する
特に、入職直後や夏季休暇明けの方には気を配る


STEP3:熱中症予防管理者等は、WBGT値を確認し巡視などによるチェックの実施

  • WBGT値の低減対策は実施されているか
  • WBGT値に応じた作業計画となっているか
  • 各作業者の体調や暑熱順化の状況に問題はないか
  • 各作業者は水分や塩分をきちんと取っているか
  • 作業の中止や中断をさせなくてよいか

異常時の措置
~少しでも異変を感じたら~

  • いったん作業を離れ、休憩する
  • 病院へ運ぶ、または救急車を呼ぶ
  • 病院へ運ぶまでは一人きりにしない

③重点取組期間(7月1日~7月31日)に実施すべき熱中症対策

重点取組期間は、特に注意し取り組む

  • 施した対策の効果を再確認し、必要に応じ追加対策の実施
  • 特に梅雨明け直後は、WBGT値に応じて、作業の中断、短縮、休憩時間の確保の徹底
  • 水分、塩分の積極的な摂取
  • 各自が、睡眠不足、体調不良、前日の飲みすぎに注意し、当日は朝食を取ること
  • 期間中は熱中症のリスクが高まっていることを含た、重点的な教育の実施
  • 休憩中の状態の変化にも注意し、少しでも異常を認めたときは、ためらうことなく病院に搬送する

職場での熱中症予防対策に取り組み、熱中症を防ぎましょう

用語

・熱中症とは
高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、 体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称。めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・ 嘔吐(おうと)・倦怠(けんたい)感・虚脱感、意識障害・痙攣(けいれん)・手足の運動障害、高体温などの症状が現れる。

・暑熱順化の不足とは
暑熱環境下での作業に身体の体温調節や循環の機能が慣れていないこと。 入職直後や夏季休暇明けの者は暑熱順化の不足が疑われ、熱中症の発症リスクが高い。

・WBGT値とは
気温に加え、湿度、風速、輻射(放射)熱を考慮した暑熱環境によるストレスの評価を行う暑さの指数。

出典

気象庁ホームページ 向こう3か月の天候の見通し 東海地方 (06月~08月)2022年05月24日発表
https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?region=010400&term=P3M

令和4年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します 厚生労働省 令和4年2月22日(火)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24043.html

令和4年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱 厚生労働省 令和4年5月31日改正
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000900483.pdf

職場における熱中症予防対策マニュアル 厚生労働省 令和3年4月
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000636115.pdf

【リーフレット】STOP!熱中症 令和4年5月~9月クールワークキャンペーン 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/000774764.pdf

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